2015年2月1日日曜日

カトリック教会について

カトリック教会について

    カトリック教会は、聖書を大切にする。この書物は実に1,800言語に翻訳されている。日本に、カトリックの教えをもたらしたのは聖フランシスコ・ザビエルでありそれ以来、様々な翻訳が試みられている。1987年にはカトリックとプロテスタントの共同で【新共同訳】が出版された。

   話しはかわるが、聖書の核心部とはイエスの宣教活動においての『時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい』という所である。財産や地位を追い求める社会の中で、ただ神の意志の行なわれることを求め、神の正しいはからいを信じて生きようとする者は、あるいは人々に軽んじられ、悲しい思いをさせられるかもしれない。けれども、その人たちの中に神の愛の支配が始まる。

   人間が自分を造った方を忘れ、自分中心に生きること、それは罪の生き方にほかならない。人間は、その罪の結果、無秩序と闇に閉ざされて、不幸になってしまう。イエスは、そのような罪の生き方から立ち返って神に向かって生きるよう、人々に呼びかけた。父である神は、、遠く離れ去った人間が立ち返ってくるのを、一日千秋の思いで待っておられれる、と語った。

    イエスは度々盲人の目を開けたり、足の不自由な人を立ち上がらせたりなさった。この出来事は、神の国が到来している目に見えるしるしと言えよう。ちょうど納屋の引き戸を開ける時、僅かなひかりが暗闇に差し込むようだ。神はご自分の方から闇の中で呻吟している人々の生活に入り込んで来てくださる。

    自分の命、自分のしあわせ、自分の自己実現ということばかりに固執する者は、かえってそこから遠く離れる。逆に神と人々の生活を豊かする、心がけを持てば人間性が増し真の幸福と自己実現をもたらすのである。



   

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